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白髪の旅ガラス

噛まれた小指が痒い

 環境ISO事務局と元事務局の方がコンサルを囲む懇親会は、過去の話から現在の話と続き、未来のあるべき姿まで終わりを知りません。それでも、会の中核を担う若手の瞼が怪しくなると、解散することになりました。

 元事務局の一人は、自分をホテルまで車で送って下さる。
「お世話になります」
 礼を言って乗り込んだ車内には、我が家のチビトラより小さな犬が助手席から自分を見詰めて居ます。

「おいで」
 と条件反射で言えば、何の疑いもなく後部座席に座る自分の腕に飛び込み、指先から手の甲まで細い歯で程良く噛んで止めません。

「おい、随分、馴れ馴れしいじゃないか」
 そう言う主人には構わず、自分の腕に絡み付く子犬は、未だ生後二カ月とのことですから、人の命令より本能に従う。

「おい、見たか」
 笑いながら、相方に伝える主人に言いました。
「コンサル、受け取るのは人の気持ばかりではありません」

 小指噛む 相手は歌と 大違い
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by tabigarasu-iso | 2014-08-30 08:30 | 小説 | Comments(0)