2014年 08月 01日
清々しい暑さ
知らぬ間に家族の一員となった虎猫も、移動用の籠を安住の場所と決め、底まで良く見なければ眠っているのが分かりません。そうとは知らずに名を呼んで探せば、籠の底から仕方なく這い出し、背を丸めて迷惑そうに欠伸する。
汗が吹き出すのを覚悟で出掛けたものの、バス停でも風に吹かれて待ち時間すら気にならず、真昼の電車に乗ればエアコンの誘いで夢の中へ。見事な花火の闇夜に散る様を見た瞬間、終点のアナウンスが恨めしい。
東京駅は新幹線の待合室、真っ黒に日焼けした青年の腕に呆れ、大きな荷物を背負った幼子に微笑み、変なおじさんに間違われないよう顔を伏す。ホームに出ても顔を撫でる風は心地良く、滑り込んだ電車の指定席に着くなり冷えた麦酒を飲んで再び夢の中へ。
半袖の 脇下吹き込む 風小僧