2005年 10月 30日
短期決戦
「今年のロッテ、優勝したのは誉めることのようですよ」
新しい課題を次々に与えられ、オーバーヒート気味の赤い顔した相手に、脳内の休憩を告げた。タイミング良く出されたビターチョコレートを口にいれ、渋い緑茶で流し込めば、苦を苦に感じさせない、コンサルパターンが脳内に浮かぶ。
「これまでの成果を整理してみましょう」
プロジェクターに映し出された、パソコンの操作状況を見ながら、修正箇所を皆で納得するまで意見交換する。それが、多少時間が掛かっても、焦ってはいけない。
「そうです、大変良くまとまりましたね。この短い時間で、流石です」
皆の顔が、満足の色に変わる。それを確認したところで、次のステップに進む。
「この作業の仕上げ、いつまでに可能ですか」
いつまでにしなさいとは、言いたくても言ってはいけない。担当者の決めた期日を伺うこと、そこが大切である。
「一週間後では如何ですか」
こうして、自己宣言された仕事は、無理なく進む。
状況は短期決戦なれども、プラス思考で一歩一歩の成果を誉めて先導し、必ず半歩戻ることも誉めて、そこで仕上げてまた誉める。
これを、『まつり縫いコンサル』と命名したのは、つい先日のことであった。
枝の柿 少し残せと 舞いながら