2014年 07月 19日
アイソ笑い
その判断が難しいのは、話が少しも分からないのに笑顔で応える人の存在である。最初から最後まで笑顔で聞いていた方のテスト結果を採点した時、それが初めて分かった。そうならそうと、苦虫を噛むような顔でもしてくれたなら、そこで立ち止まり笑顔になるような話に替えたものを。
どうやら、講師の話は内容如何に拘わらず笑顔で聞くように訓練された人のようである。一方、その逆の人も居るから面白い。ニコリともせず頷くこともなかった人の回答を見れば、講師の伝えたかったことが見事に書かれている。
愛想が良いのと能力は比例しないようだ。だからと言って、皆が暗い顔ばかりでは話す張り合いがない。分からなくても分かったように笑顔で頷いてくれる人の存在は、話す側にとっては必須である。その効果を採点結果に加算するのは、講師の大切な役目と心得た。