2014年 06月 29日
評価される審査員
「あなたの話し方は早過ぎますな」
「はあ」
ゆっくり喋ったつもりでも、審査員を評価する審査員の評価は芳しくありません。素直に軌道修正したいところですが、審査相手には理解されていますから、敢えて軌道修正はしない。
やがて審査の終了会議、審査の結論を液晶プロジェクターで映し出し、大きな声で相手の顔を見ながら、いつものペースで説明した後で、審査員を評価する審査員にも話をして貰いながら、こちらも評価してみました。
確かに、話し方はゆっくりですが、言っていることが良く分かりません。審査先の方も、義理で頷いているのが分かります。そこで、審査の成果があったか否か、自分が司会進行役に回り、終了会議に参加した方のコメントを貰うことにしました。
その内容は言えませんが、不明な点を質問する方、持論を展開する方、有効であった点を挙げる方、今後の対処方法を説明する方と盛り上がります。終了会議を終えてから、審査員を評価する審査員が言いました。
「あなたの審査を邪魔したようですな」
「いいえ、そんなことはありません。お蔭で良い審査になりました」
窓ガラス 小さな雨が 落ちますな