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白髪の旅ガラス

評価される審査員

 審査員は、審査先の仕組みが基準から外れていないか審査します。その審査員が審査手順から外れていれば、適切な審査結果は期待出来ません。そうならないよう、審査員の研修が年に数回実施され、数年置きに審査現場で審査員が他の審査員を評価する審査機関があります。

「あなたの話し方は早過ぎますな」
「はあ」
 ゆっくり喋ったつもりでも、審査員を評価する審査員の評価は芳しくありません。素直に軌道修正したいところですが、審査相手には理解されていますから、敢えて軌道修正はしない。

 やがて審査の終了会議、審査の結論を液晶プロジェクターで映し出し、大きな声で相手の顔を見ながら、いつものペースで説明した後で、審査員を評価する審査員にも話をして貰いながら、こちらも評価してみました。

 確かに、話し方はゆっくりですが、言っていることが良く分かりません。審査先の方も、義理で頷いているのが分かります。そこで、審査の成果があったか否か、自分が司会進行役に回り、終了会議に参加した方のコメントを貰うことにしました。

 その内容は言えませんが、不明な点を質問する方、持論を展開する方、有効であった点を挙げる方、今後の対処方法を説明する方と盛り上がります。終了会議を終えてから、審査員を評価する審査員が言いました。
「あなたの審査を邪魔したようですな」
「いいえ、そんなことはありません。お蔭で良い審査になりました」

 窓ガラス 小さな雨が 落ちますな
評価される審査員_d0052263_1355241.jpg

by tabigarasu-iso | 2014-06-29 00:00 | ISOマネジメント | Comments(0)