人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ブログトップ

白髪の旅ガラス

環境ISO登録審査

 環境ISO審査は、登録や維持を希望される組織に出掛け、文書と現場の両方を審査するものです。従い、環境ISO審査員は、組織から送付された文書を訪問前に確認し、審査基準に合わない点をまとめておかなければなりません。

 何度も維持審査を受けている組織の場合、過去の審査員が大半の不都合を指摘していますから、文書審査は比較的容易です。しかし、初めて登録する組織では審査員の確認が一度もありませんから、文書審査は簡単には行きません。

 規格要求事項を十分に理解しないまま、巷に氾濫するモデルを参考に作り上げた文書には、要求内容の欠落や前後の不整合が散見されます。これらは、文書審査の気付き事項として予め取り上げなければなりません。

 欠落個所は、訪問した際に要求事項の実行状況を確認します。不整合の個所は、訪問した際に修正された文書の整合を確認し、必要に応じて実行状況を確認しなければなりません。この数、環境ISOコンサルを利用していない組織では驚くばかりです。

 修正が余りにも多過ぎて、入力する審査員の指先が痛くなる文書は、その修正から展開まで多くの時間が掛かることでしょう。そこで、登録の審査では、文書中心の第1段階審査から数カ月置いて、運用中心の第2段階審査を実施することになります。

 最初の文書が粗末であれば、文書の修正、修正した文書の周知、修正した文書に従った実行、実行状況の点検、内部監査の実施、経営層による見直しまでの期間を十分に設け、第2段階審査は半年先になるかも知れません。けれど、環境ISO登録を機会に環境管理の仕組みが良くなるなら、遅くはないのです。

 この梅の 膨らむ前は 蝋の花
環境ISO登録審査_d0052263_7374546.jpg

by tabigarasu-iso | 2014-05-27 00:00 | ISOマネジメント | Comments(0)