2014年 05月 10日
ロボット技術の時代
しかし、ITだけでは動作がなくて困ります。情報処理した結果、プリンタで印字しなければ人は情報が見えません。また、それをロボットに提供しなければ、移動、裁断、組み立て、溶接、分別など、何の動作も行われない。
ロボットが動作するには、情報を取り入れるセンサが必要です。視覚、聴覚、触覚、味覚臭覚の五感から入った情報をITで処理してから、それを駆動装置に送り、初めて移動や組み立ての作業が行われ、介護や生産に役立つロボットと言えるでしょう。
東京電力福島第一原発のように放射線量が高くて人の近付けない場所では、ロボットが作業する他ありません。そのロボットは、日本製より欧米のものが多いそうです。これは、ロボット技術で日本が劣っている所為ではなく、試作機の作成で終わり実績を積むことが出来ない国策にあるとのこと。
福島第一原発の廃炉工程は、長い年月が必要になるようです。それを可能な限り早める為には、災害対策ロボットの実績作りを欧米に頼ることから国策への転換が急務ではないでしょうか。
かように、ITだけでは世の中の問題は解決出来ません。センサ技術、情報処理技術、駆動技術を統合したロボット技術(RT)の展開、それに賢い人間の判断力や行動力に期待したいものです。
母の日に 貰った花を 父覗く