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白髪の旅ガラス

玩具売場

 妻と二人で孫娘の誕生日プレゼントを買いに駅傍の△デパートへ行く。玩具売場を探したが見当たらない。店内を見渡しても幼児の姿はなく、疎らに見えるのは客待ちの店員ばかりである。

 駅を挟んだ別の〇デパートに移動した。そこに玩具売場の表示を見付け、のんびり上昇するエスカレータに呆れ、いつもの癖で駆け上がり、玩具売場を足早に目指した。

「あったぞ」
 隣に居る筈の妻に声を掛けたが返事がない。横を見ると知らない人である。さて、我が妻は何処に居るのやら。

 振り返ると、見覚えのある顔が後の方で笑っている。歩く速度を落として妻を待つ。
「知り合い」
 そう訊かれたが、弁解するのも恥ずかしくて首を振った。

 デパートに 玩具が消える 時代かな
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by tabigarasu-iso | 2013-10-23 00:00 | 随筆 | Comments(0)