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白髪の旅ガラス

有益な環境側面

 環境ISOマネジメントの世界では、マネジメントの対象に環境側面と言うものがあります。この環境側面と言う言葉は、人が活動することで何等か環境へ影響を与える際の要素を言いますが、環境ISO以外の世界では知られていません。

 例えば、工場で製品を作る為に電気を多量に使い、家庭のテレビで高校野球を観る際に少量の電気を使いますが、その結果、発電する為に化石燃料が発電所で燃やされ、大気には二酸化炭素が放出されます。

 その結果、有限な化石燃料は枯渇し、二酸化炭素が大気に充満することで温暖化が進むと言う環境影響が生じ、その原因は工場や家庭で「電気を使用する」ことに他なりません。これを環境側面と環境ISOでは言いますが、有益な環境側面なる言葉も使われ、環境ISOの健全な発展に混乱を生じさせています。

 そもそも、環境影響には大気汚染、温暖化、酸性雨、オゾン層の破壊、水質汚濁、海洋汚染、土壌汚染、騒音、振動、悪臭、地盤沈下などの有害なものと、植林、風力・太陽光・地熱発電などの有益なものはありますが、その原因である環境側面に有益や有害を付けることには無理がある。

 その一例として、ある活動によって放出された二酸化炭素(環境側面)は、地球温暖化の原因にもなりますが植物の光合成にも使用され、前者は有害であっても後者は有益になりますから、有害な環境側面とも有益な環境側面とも言えないのです。

 これを承知で、有益な環境影響をもたらす環境側面を有益な環境側面と言うなら問題ありませんが、少なくとも環境ISO審査員の口からは、説明なしに軽々しく使われることがないよう願って止みません。

 環境の 未来を憂う 豪雨かな
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by tabigarasu-iso | 2013-08-21 00:00 | ISOマネジメント | Comments(0)