人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ブログトップ

白髪の旅ガラス

人材危機の克服

 古くから伝わる匠の技術や仕事上の要点を引き継ぐ人材の育成は、何処の分野でも最重要課題と認識されていますが、具体的な策を講じなければ後継者不在で技術や要点の消滅と言う危機が生じます。

 環境マネジメントシステム(環境ISO)分野でも、推進を担当する後継者の育成が進まない。このままでは、文書化されたマニュアルや手順書それに計画や記録だけが残り、環境保全を目指す仕組みの継続的改善を図る環境ISOとは異なる方向に向かうか、仕組みそのものが消滅する恐れがあります。

 環境推進担当者を計画的に育成するには、環境方針に明記するのが良いでしょう。環境ISOでは、方針に明記された内容を必ず目標に取り上げなければなりません。また、目標に上げたものは、その達成に向け資源(人、物、資金)が投入されますから、実現が確実になります。

 ある雑誌には、次の様な環境人材の後継者育成の事例が掲載されていました。
 ・育成したい部下を経営トップとの会議に同席させて育てる。
 ・社外に師匠を探して指導を受ける。
 ・社内の対話を重視する姿勢を教える。
 ・環境人材マップを整備して適任者を探す。
 ・定年退職者の力を借りる。
 ・心に火を付ける教育を行う。

 これらは、どれも素晴らしい後継者育成の策ですが、環境方針に追記すれば更に確実性が増すことでしょう。

 仕上げ前 俄かに消える 画面あり
人材危機の克服_d0052263_12491553.jpg

by tabigarasu-iso | 2013-05-08 12:48 | コンサルサービス | Comments(0)