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白髪の旅ガラス

環境ビジネス考

 その昔、流れる川の水はもとの水にあらず、一尺流れたら清くなると言われておりました。豊かな自然の循環があり、その回復力は無限にあると信じられていた昔々、まさか、ビジネスに環境を冠する時代が到来するとは、誰しも想像しなかったことでしょう。

 ところが、流れる川の水を、魚や微生物に相談もせずに、人の勝手な判断だけで、汚水の通り道と決めてから、飲める川の水に遭遇できる機会は、非常に少なくなりました。そこに着眼して開始されたのが、今は当たり前になった自然水の商売です。

 これを、環境ビジネスとして位置づけても問題はないのでしょうが、環境を配慮したビジネスとしては、如何なものでしょうか。自然界が生み出した資源を利用するだけで、その再生機構に手を貸さないビジネスは、後の利用を考慮しない従来型のビジネスであり、自然水を保つ森の育成まで視野に入れた、循環型ビジネスが正道と言えましょう。

 それでは、環境に負荷ばかり掛けるビジネスの当事者は、心穏やかではありません。環境を配慮したビジネスの方向性には賛同できても、方向変換が当面できそうもないからです。まずは、身近なところ、製造コストの低減から始めましょうか。これも立派な環境コスト削減ビジネス、略して環境ビジネスではありませんか。

ミツバチに アシナガバチと スズメバチ 巣作り競う 同じ屋根した
by tabigarasu-iso | 2005-09-25 17:10 | コンサルサービス | Comments(0)