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白髪の旅ガラス

紙の劣化

 紙の寿命は、和紙が千年で洋紙が百年と言われています。手元の文庫本は洋紙に印刷され、昭和四十二年に発行された書籍ですから、あと五十四年はその姿を留めなくてはなりません。

 それがどうしたことか、紙面の周囲が茶色に変色して丁寧に頁を捲っても破れてしまいます。どうか読み終わるまで粉々にならないよう、神に祈りながら四人姉妹の日常生活を描いた小説を読むしかありません。

 こうした紙の劣化は、紙の製造工程で使用される化学薬品に関係するようです。酸性の強い紙は、紙の繊維を傷めて劣化し易くなりますから、長期保存の文書類は中性紙に変える必要があるでしょう。

 それにしても、茶色に変色した紙面は歴史を感じることは出来ます。茶色に埋もれた黒い文字は何とも読み難いものですが、紙面が瓦解しないように気を配る読み方は、いつまでも読者の記憶に残ることでしょう。

 中身より 紙質正す 本もあり
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by tabigarasu-iso | 2013-04-10 09:00 | 随筆 | Comments(0)