2012年 08月 20日
マンネリ脱却の審査
だが、マンネリから脱却するには、現在の活動が型に嵌り、現在の製品やサービスでは将来が危ういと言う認識がなければならない。
それがタイムリーに出来る組織は、代を重ねることが出来るが、そうでない組織は泡の如く消えて行く。
環境ISOは、仕組みの継続的な改善を求めているから、マンネリから脱却するには具合の良い道具である。
けれど、そのことを承知している組織は以外に少ない。環境ISOを導入して十年が経つ組織から入った審査時の要望は、マンネリ脱却の視点から審査を展開して欲しいとのことだった。
環境ISOにおけるマンネリ脱却の要点は、環境方針で約束する仕組みの継続的改善をトップ自らが行うことである。
その為には、環境方針で何を目標とするのか、マンネリ脱却の目標をトップが明らかにしなければならない。
さもなければ、現場で勝手に目標を設定することになり、マンネリ脱却する前に組織は消えてしまう。
こうして、環境方針にマンネリ脱却の目標枠を設ければ、現場はそれを実現するための目標を設定する。
そして、日常点検では目標管理を励行し、内部監査では手順励行の度合いを検証するシステム監査に加え、目標の達成度を検証するパフォーマンス監査も行う。
マンネリ脱却の仕上げは、トップが行う見直し作業である。マンネリ脱却を核にした環境方針を実現する観点から、目標設定や目標達成度が十分か、経営の視点から評価すれば良い。
こうした内容を審査先で議論することが出来れば、マンネリ脱却の要望に応えることになるだろう。
秋風に 吹かれて浮ぶ アイデアか