2012年 05月 28日
飲み水騒動
その廃液について、△△産業廃棄物処理業者は塩素と混ぜるとホルムアルデヒドに変化する化学物質であることを知らない。利根川支流の烏川に排出された廃液は、下流にある浄水場で取り込まれ、殺菌に使用している塩素と化学反応して、ホルムアルデヒドを家庭に送り込むことになる。
ホルムアルデヒドの濃度が基準以上の浄水場では、給水を停止した。結果、多くの家庭が安全な水を求めて移動し、給水車から水を分けて貰う騒ぎになったが、廃液を出したメーカーは廃棄物処理業者が適性に処理することを期待し、廃棄物処理業者はヘキサメチレンテトラミンが含まれていれば処理できないので引き受けなかったと言う。
廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃掃法)では、排出事業者は適正処理方法について情報を提供することが要求されているから、後者の言い分が正しいようである。それが分かったところで、排出時に有害でない物質が遠く離れた下流の浄水場で有害物質に変化する事態を避けるには、塩素と化学反応する原因物質の全てを河川に排出させないようにするか、浄水場で塩素を使用しない殺菌方式に切り替えることが必要であろう。
上流の 言い争いより 下流見て