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白髪の旅ガラス

竜巻に注意と言われても

 竜巻注意報が出されても、その地域に住む人は何をしたら良いのか判りません。せいぜい、窓と雨戸も閉めて、暗くなった空を見上げ、揺れる電線で風の強さを推し測る位です。

 つくば市を襲った状況を見れば、竜巻注意報が出されてから、何を準備しても無駄でしょう。近場の堅牢な建物に身を寄せ、竜巻の通り過ぎるのを待つ他ないようです。

 けれど、いつ竜巻が発生するのか不明の段階で、堅牢な建物に逃げ込んでばかりでは、仕事も生活も成り立ちません。

 そうは言っても、足の速い竜巻が発生してからでは、堅牢な建物に逃げ込む暇はありませんから、脆弱な自宅でも我慢して立て籠もるしかないようです。

 出来ることなら、竜巻が発生した際に逃げ込む地下室を設けるのが理想でしょう。同時に、大きな地震でも倒壊しない家に改造しなければなりません。

 こうして、あれこれ災害の可能性を想定すれば莫大な資金が必要ですから、いっそのこと諦めて何もしないか、割安の堅牢なマンションでも探して移るのが良いでしょう。

 竜巻に 怯える最中 家揺れて
by tabigarasu-iso | 2012-05-11 11:38 | 随筆 | Comments(0)