2012年 05月 01日
嬬恋の桜
嬬恋音頭で歌われている通りの光景が目の前に展開する。
四月末、漸く咲いた桜は過疎の進む村を明るく照らし出した。振り返れば、坊主頭の頃に故郷を離れ、白髪頭の今頃になって夢の郷を想う。
それにしても、今年は見事な咲き振りである。なのに、どの木の下にも花見する人の姿が見えない。村人は、何処に隠れたことやら。
間もなく、田植えが始まる。花見など、暇な観光客か帰省者に任せれば良い。そんな村人の心を承知の上で、故郷の桜は一所懸命に咲くのであろう。
何処よりも 村の桜が 一番さ