2012年 04月 18日
いつか来た道
『この道、いつか来た道では』
人生60年も経過すれば、過去に行ったことのない場所で、そんな想いを心に描くことにも慣れました。
その道が仕事に替わっても、同じ想いに浸ることがあります。
『この部屋で音楽を聴きながら資料を作り、電話が鳴れば音量を小さくして営業した覚えもある』
過去に覚えのある部屋で、当時を想い出しながら仕事するのも悪くありません。
いつか来た道では、過去と現在の同じ光景に記憶が戸惑いを見せます。けれど、いつか過ごした部屋の記憶は、経緯を承知のことですから、それはありません。
時代の流れと共に、社会も個人も活動の内容は変わります。その中で、人は今を生きながら過去を振り返り、今との類似点を探して将来の安心材料にするのでしょう。
枯れ枝に 新芽見付けて 涙する