2012年 03月 18日
気になる他人の目
「気が付かない」
「何を」
「頭さ」
「相変わらず白髪ね」
「そうじゃなくて」
「中味のことかしら」
「それは変わらないさ」
「そうよね」
自分で気になることも、それほど他人は気にしないものである。それを承知ながら、鏡に映る己の姿を放って置けない。頭髪を短く刈り込んでから、数日も経てば今度はモミアゲが耳の下で跳ね上がり気になってくる。
その昔、頭髪は伸びるに任せていた。髭も伸びるままである。今では、頭髪が耳に被されば散髪に行く。そう、かつては林業で山の天気を気にするだけであったが、今ではサービス業で人の目を気にするようになった。
春一番 薩摩の国で 吹いたとな