2012年 02月 03日
赤坂の北風
牛鳴坂に面した喫茶店に入り、暖かいコーヒーを飲みながら行き交う人を眺めた。良く見れば、零度に近い北風を受けて歩く人の姿は様々である。
背広姿に両手をズボンに入れ、前屈みに先を急ぐ人が一番多い。寒さに平然と立ち向かって歩くのは、オーバーを着込み首にマフラーを巻いた人である。ワイシャツ姿の男は、無事に生きて帰れるのか心配になった。
その昔、この坂で荷車を牽く牛の姿を想い描く。人の肌刺す風など苦にしなそうだが、荷の重さに鼻から荒い息を吐き、四肢を踏ん張り前に進もうとしている。その牛の鼻先には、冬支度の牛飼いが長いキセルの先から白い煙をのんびりと吐いていた。
牛鳴きの 坂に悲鳴の 寒風か
東京は坂が多いですね。
そちらもだいぶ寒くなっていることでしょう。
つたないブログに来ていただいて
有難うございます。
今日も山口は雪。
でも
今日もスマイル