2012年 01月 28日
冬牡丹
当の牡丹は、季節外れの開花に面白くないのかも知れません。花粉を運んでくれる蝶が訪問してくれることもなく、何の為に花を咲かせたのか、自身でも首を傾げていることでしょう。
それでも、花の少ない時期に大輪を見せてくれる牡丹には、思わず手を合わせてしまいます。花の芯には、寒さとは無縁の極楽があるのでしょうか。手荷物を置き、人目も苦にせず屈み、カメラに納めてあげました。
かつて、一度だけ牡丹の開花に成功したことを想い出します。それも束の間のことでしたから、季節外れの冬場に大輪を長く咲かせる業師には、ただただ頭を下げるしかありません。
その場だけ 春を呼びます 冬牡丹