2012年 01月 22日
よせば良いのに
会場を見渡せば、還暦の自分が若手に入る爺様ばかり。今更、何を勉強したところで新しい知識がすんなりと頭に入ることはありませんから、何度も繰り返し勉強する次第です。
勉強会の講師は、長老格の審査員でした。自分の得意な点は、誰でもそうですが自信を持って長々と話します。どうしても、話に濃淡が生まれ、知りたい点が確認できません。
好きなことを話す講師は、疲れより愉快の方が勝るようですが、面白くもない話を聞く側は大変疲れます。
勉強会の最後になり、漸く質問の時間が設けられ。
「大変貴重なお話、有難うございました。一つだけ、確認させてください。今後、不適合と観察事項の判断基準が変更になりますから、説明して戴いた内容とは異なりますね」
真面目な審査員が、よせば良いのに尋ねれば。
「そうですか?すると間違った説明をしたことになりますね」
講師の立場が、一瞬にして消えました。
大半の受講生はベテランの審査員ばかりで既知の内容でしたから、長老の講師に敬意を表し黙っていただけです。何も言わず、講師に感謝し大きな拍手を送りました。
講師とは 公私混同 しない人