2012年 01月 20日
不便と仲良くする時代
インターネットの無料サービスを使い乗り換え案内を調べてみれば、どちらも全く同じ時間であったから、車内でパソコンの使い易い上野駅経由に決める。
地図を見れば、途中の流山駅で乗り換えた方が明らかに近い。それなのに時間が同じ訳は、やはり東京を中心に文明が進んでいるからであろう。加えて、人は誰でも不便より便利な方を選ぶ。
例えば、地球温暖化防止の為には、1990年のエネルギー使用量に対して6%削減しなければならない理屈は分かっても、それ以前の生活に戻ることは多くの人が賛成しないだろう。
具体的には、水洗便所から汲み取り式便所へ、部屋毎のエアコンや加湿器から一つだけの扇風機や石油ストーブ、大きな自家用車から自転車へと、1970年代の生活に誰が進んで切り替える。
だが、原子力発電所が停止して火力発電所で電力を賄う結果、地球温暖化は進み、電力料金が2割近く上昇する現状を見れば、不便と仲良くする時代の到来と言えよう。
東雲の 吐く息凍る 筑波山