2012年 01月 16日
心の糸
独り、フランス語の歌を日本語に訳した歌を静かに聞くのが好きです。メロディーに浮かぶ異国の詩を聞きながら、それで心に張り巡らした細い糸を優しく揺すって貰う。
その糸は年齢と共に細くなり、数も増えて行きます。同じ歌でも年齢を重ねる度に味わい深くなり、還暦で聞く歌は二十歳で聞いたものとは別の歌に聞こえる。
一方、二十歳の頃に好んで聞いたシャンソンには、当時の心は小刻みに震えたものでしたが、今ではその気持ちを想い出すのが精一杯。淡い想いに反応する心の糸、いつの間に緩んでしまったものでしょうか。
録音機 昔の想い 呼び戻し