2012年 01月 04日
内部監査の目的
こうした事態は、何故起こるのでしょうか。一番の原因は、監査を計画する際、その内容を社長や工場長が確認していないことにあります。何故、社長や工場長は監査の計画を確認しないのでしょうか。それは、監査の計画を確認してから監査報告を評価する重要性に気が付いていないからです。
何故、気が付かないのでしょうか。それは、監査の種類ごとに設定する目的の重要性を、社長や工場長が理解する機会がないからです。多くの組織では、内部監査員の養成を行いますが、そこに社長や工場長が参加することは殆どありません。従い、監査の責任者が、監査の目的設定は社長や工場長の重要な役割であり、それが明確でなければ期待する成果は得られないことを進言する必要があります。
監査目的の例を挙げれば、仕組みを導入した効果を判定すること、方針や全体的な目標に対し部署の目標が整合しているのか評価することなど。他にも、目標達成が危うい部署に対し、予防対策が取られているか、その対策が有効か評価することも想定できるでしょう。但し、方針や目標が明確であり、関係者が正しく理解していること。これが前提であることは、言うまでもありません。
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