2011年 12月 12日
独りで祝い酒
昨日に続き、屋外は晴れて明るい。晩酌を始めるには、いつものことなら早過ぎる。だが、祝い酒なら時間帯など気にならない。瞬く間に一合を空にして二合目に入る。嫌味のないアルコールは、全身に隈なく回った。
祝いの席には、場を盛り上げる歌が要る。周囲には誰も歌う人などいないから、自分で歌って祝うことにした。かねてより準備したカラオケセットをテレビに繋ぎ、徐に電源を入れる。
カラオケ店で目にする懐かしい画面が飛び出し、選曲してくださいの表示に促され、余り得意ではない曲を入力した。升酒を一口含み、誰に遠慮することもなく堂々と歌えば、練習曲なのに信じられない高得点である。
その下には、お上手ですねサインをくださいとの誉め言葉。いよいよ気を良くして、三合目の祝い酒を注いだ。
晴れた空 北風受ける 風車かな