2011年 09月 30日
監査の予行演習
内部監査の経験が少ないチームでは、なかなか本質を見抜く質問や確認は難しく、予行演習を行うことでそれが可能になります。早速、現場を覗いてみましょう。
Q;社長の見直しで何を指示されましたか?
A;特に指示はなかったかと思います。(記録を懸命に探しますが出てきません)
Q;全部門に対して目標数値の見直し指示がありますが?(答えを誘導するように)
A;それで今年の目標数値が変わったのですね。(監査員に聞くことではありません)
Q;直近の内部監査で指摘された内容は?
A;この通り記録はありますが、是正処理した結果の確認がありません。
Q;この記録はコピーですから、原紙を保管している部署は?
A;・・・(事務局で原紙を保管していることを教えてあげました)
Q;目標の達成状況は?
A;目標達成が困難な案件があり、7月に目標を変更しました。
Q;目標の未達成は不適合ですか?
A;そうです。
Q;その案件に関し、不適合処理は?
A;・・・(不適合処理をしないことが不適合になると教えてあげました)
このようにして、理解が不充分な項目、未対応の項目を洗い出し、対応方法まで具体的指導する予行演習は非常に効果的です。その後で内部監査を実施し、予行演習の仕上げ確認に徹すれば、素晴らしい内部監査の成果が期待出来ることでしょう。
窓開けて 秋風招く 夜鍋かな