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白髪の旅ガラス

鋭い環境ISO審査

 環境ISO審査のトップインタビューにおいて、社長が渋い顔で言いました。
「何年も審査を受けていますが、未だに経済効果が現れません。どうしたものでしょうか」
「それは、審査員の責任かも知れません」
 審査員は、正直に答えてから補足します。
「また、失礼ながら社長の意志にも関係します」

 痛いところを突かれた社長は、審査員に尋ねました。
「それを具体的に指摘して貰えれば有り難い」
「はい。それは社長の決定した環境方針に現われています」
「ほう、審査で何度もパスしている方針に問題があるのかね」
「ええ、審査は最低限の要求を満たしていれば適合とします。効果を上げたい場合、そのことを方針に盛り込まなければ、実現する仕組みになりません。現状の方針にはそれがなく、それは社長の意志でしょう」

「では、どうしたら良いのかね」
「環境ISOに経済効果を期待するなら、経営目標を方針に盛り込むことです」
「そんなことが許されるのかね」
「ええ、経営目標の実現が環境に及ぼす影響を考え、目標を実現する中で悪い環境影響を抑え、良い環境影響を増やして行けば良いでしょう」
「なるほど。これまで、審査員の方には同じ質問をして来ましたか、コンサルになると断わられていました」

「それは、コンサルタントに失礼な話です。今の説明は、規格の解釈の範囲であり、一般的な話ですから、コンサルにはなりません」
「そうですな。直ぐに使えそうもない。いや、失礼」
 こうして、審査先の社長は、全ての課題が環境方針の内容にあることを知ったのです。

草むらで 寝転ぶような 虫の音に
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by tabigarasu-iso | 2011-09-09 12:17 | ISOマネジメント | Comments(0)