2011年 09月 05日
ドジョウのままで
その頂上の辺りは、太陽の光を受けて一段と明るい。それが更に上昇する様は、正しく昇り竜に見える。だが、下の方は灰色掛かった雲ばかりで、地味な生物が棲んで居そうだ。
新しい首相は、自分のことをドジョウのようだと言う。この言葉は、元首相のアドバイスから生まれたようだが、仲間の議員の心ばかりか国民の心も掴んだようである。
それは、新首相の支持率65%に現れた。もはや、地味なドジョウではなく派手に川を上る鯉と言えるだろう。
入道雲に垣間見た昇り竜は瞬く間に消えてなくなった。灰色の雲に隠れて姿の見えないドジョウのままであれば、何処にでも住めて長生きしそうである。
このところの首相は、短命過ぎて想い出すのも容易ではない。新首相には、暫くドジョウのままで居て欲しいものである。
鏡見て 己知る才 ガマに真似