2011年 06月 25日
高砂
先を急ぐ通勤者や学生は、のんびりと携帯電話のカメラで写真を撮る翁を避けて行く。実は、こうして他人から見て奇妙に映る自分を想像するのは愉快なことである。
食べたい時に食べ、眠りたい時に寝ていた動物が、本能を抑え社会性を重んじる鎧を着て久しい。だが、どんなに進化したとて、裸の猿以上にはなれないものである。
そんなことを思いながら撮影した写真だが、塔に表示した肝心な文字を見えなくする竹は、何の為であろうか。当地を売り込む目的なら、「ブライダルタウン」が見えるようにしたら良かろうと、裸の猿は考えた。