2011年 06月 08日
ホームオフィスの良否
「それは、在宅勤務のことですか」
「はい」
「導入の理由は」
「詳しくは知りません」
「それで、あなたは問題ありませんか」
「ええ」
「他の方は」
「知りません」
「なるほど、それではオフィスに集まる理由がないようですね」
「・・・」
一方、この制度で困っている人に聞く。
「お困りのようですね」
「ええ、家では仕事になりませんから、何処か立ち寄る先を見付けないと」
「それでは、ホームオフィスではなくなるようですね」
「・・・」
「では、何故、導入に反対されないのですか」
「オフィスに居て出来る仕事ではありませんので」
「でも、家では出来ないのでしょう」
「ええ」
「煮え切らない人ですね」
前にも触れたが、在宅勤務の一番の敵は近所の主婦の目である。それに打ち勝てば、仕事の種類によっては合理的であり、通勤で無駄なエネルギーを使わなくて済むから、地球温暖化対策にも有効だ。
だが、明確な在宅勤務方針を打ち出し、センターと在宅勤務者との意志の疎通を図る手段を持たない場合、組織の消滅に繫がることは間違いない。
船頭の 居ない船に 誰が乗る