2011年 05月 25日
審査とコンサルの共存
「そろそろ審査機関を替えようと思うのですが」
「どうされましたか」
「用意した資料を一切見ない審査でしたので」
「それは気の毒でした」
「レベルの高い審査機関を紹介して貰えませんか」
「はあ、・・・」
「難しいでしょうか」
「はい。審査機関のレベルは、優秀な審査員を抱える割合に比例します。彼等を指名することができれば、望みの審査も可能になりますが」
「指名はできないのですか」
「指名されても、日程が空いて居ないでしょう」
「それでは、何処の審査機関でも似た様な結果になりますね」
「残念ながら、一所懸命に審査を行うには程遠い立場の人が審査員の大半を占めていますから、真剣な審査は望めません」
「それは、どう言うことですか」
「審査員の大半は、年金生活に入られた人か、その直前の人でしょう。何しろ、審査員としての対価が安く、審査を当てに生活は成り立ちませんから、失礼ながら小遣い稼ぎの審査になります」
「そうですか。事情は判りましたが困りました」
このままでは、審査制度が廃れ、審査対応を指導するコンサル市場は消滅することであろう。
「資料を見て、現場を見て、人の意見を聞いて、審査を受ける側に有効な指摘ができる、優秀な審査員を派遣して貰うことを条件に契約し、それと異なるようでしたら、審査の場で反論しなければなりません」
「それは難しい」
「それが可能になるよう、コンサルが支援しましょう」
審査員 指名されたら 一人前