2011年 05月 24日
審査制度の危機
ところが、肝心の審査基準を忘れ、自らの経験だけを基準に昔話で審査を終える審査員が居るようだ。
明らかに、審査員としては不適格だが、その原因を探ってみれば、審査機関が審査員の力量を把握していないことにある。
また、審査を受ける組織が審査機関に要望を出さないことも一因であろう。審査中であっても、審査基準を忘れた審査は拒否し、その事実を審査機関に伝える必要がある。
「あなたの指摘は根拠がありません。これ以上審査を受けても意味がありませんから、お帰りください」
こうした決断をするには、審査の契約時に審査基準から外れた審査を行った場合は審査を中断すること、その損害賠償を審査機関が行う事を盛り込む必要がある。
審査は、審査する側と受ける側とが対等でなければならない。そのことを忘れている審査員に遭遇する度、審査制度の危機を覚える。
家で待つ 寝たきり犬の 声を聞き