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白髪の旅ガラス

小さな飛行機

 二階建ての巨体は、西日を浴びて静かに離陸の指令を待っている。前方の小さな窓に、パイロットの蠢く姿が見えた。

 それには乗らず、隣の小さな飛行機に乗る。胴体に派手な色彩で椰子の木が描かれ、小さな機体を幾らかでもアピールしたいようだ。

 操縦室の後から機内に入る。その時、機長の顔も見えた。狭い部屋に二人も居るから暑苦しそうである。

 その横顔に『命、預けます』と呟き、左右三人掛けの狭い椅子に腰を下ろした。窮屈な姿勢で二時間弱、こちらの方が参りそうである。

 空を飛ぶ同じリスクを背負うなら、大きな飛行機で伸び伸びとした椅子に座り、覚悟を決めて臨みたいものだ。
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熊本の 酒は寒気を はねのけて
by tabigarasu-iso | 2011-02-01 08:07 | 随筆 | Comments(0)