2005年 07月 13日
紫陽花
ユーザのニーズに応じてメニューを揃え、感謝の様もそれに応じて変化する情報サービス業、花であれば何になる。
『この一年間、コンサルを利用くださり有難う御座います。来年度も引き続き宜しく御願いします』
裏方に徹すること数年、いつまで経っても道行く人に花を見せないコンサルは、八十年に一度花を咲かせる竹の花。
『この度は、弊社のセミナーを利用くださり有難う御座います。宜しければ次のセミナーも御利用ください』
同じ人に再度利用されることのないセミナーは、一期一会の花。
『この度は、弊社の書籍を購入くださり有難う御座います。宜しければ関連のセミナー、あるいはコンサルを御利用ください』
控え目な文字の集積、いつまでも積んで置かれたものならば、化石の花。
店先で軽い気持で手にした本が面白く、ついつい著者の組織が主催するセミナーを申し込み、それが歯に衣を着せぬ話で痛く気に入り、とうとう毎月訪問のコンサルへと結び付く。こうして、それぞれの花が上手に咲き乱れ、多くのユーザを魅了する。
してみれば、我らコンサルがユーザに見せる花は、表は国際標準の造花ながら、実はユーザの要望に応じて色を変える、サービス業の紫陽花と言えようか。
草の上 犬と一緒に トンボ追う