2010年 11月 13日
カラスの都々逸
『惚れて通えば 千里も一里 逢えずに帰れば また千里』
なるほど、こんな頃があったと想い出す人も多いことでしょう。
『恋に焦がれて 鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が 身を焦がす』
当時の自分は蝉のタイプであったか、それとも蛍のタイプであったか、胸に手を当て考えてみたくなります。
これらは有名な都々逸ですが、旅ガラスが詠めば次のように。
『何処にいるのと 携帯鳴らし 応えぬ人に また鳴らす』
固定電話の時代では、誰もが携帯電話を持つ今ほど頻繁に連絡することは出来ませんでした。今は、少しばかり連絡が取れ過ぎるようです。