2010年 10月 11日
利益優先
今回の会議では、生物資源の原産国とそれを利用する先進国との利益配分が注目されているようだ。相変わらず人間生活を主体にした利益配分の取り合いが中心になりそうで、肝心な種の絶滅を防ぐ具体的な策は検討の俎上に上ることであろうか。
薬品などは、動植物や微生物を原料に製造される。生物資源の原産国は、それを利用する国から利用料を貰っているが、その対象範囲を広げようと会議に臨む。一方、生物資源を利用する日本などは、企業や研究機関の負担を増やしたくないから、会議は白熱することであろう。
どちらに軍配が上がっても、生物資源を継続的に利用する目標と具体的な策が合意され実行に移されない限り、いずれ生物資源は枯渇する。利益配分で人間は潤えても、利益とは無関係の動植物は、数を減らし絶滅の速度を増して行く。
出来ることなら、この会議に動植物や微生物を代表するものの参加が望まれる。それは出来ない相談だから、その代弁者になる国の多数であることを期待したいものだ。
秋空に 響き渡るは エンジン音