2010年 10月 05日
果てしない夢
夢を見ることがなければ、人は唯の糞袋に過ぎません。蒸気機関車の運転士になり、客車を引いて渓谷を見下ろすのも素敵なことです。ロケットを開発する技術者になり、月に棲む兎と会うのも良いでしょう。また、医者になり、腹の痛みを取り除き、心の悩みを晴らしてあげるのも素晴らしいことです。
夢を実現すれば、次の夢を見たくなる。同じ分野で上を極める夢もあり、他の分野で夢を探すこともあります。何れにしても、現実に満足している限り、夢を見ることができません。やがて、知らぬ間に唯の糞袋になってしまうことでしょう。
しかしながら、物事には向き不向きがあります。不向きな事を夢見ても徒労に終わるだけ。自分に向く仕事や趣味に行き着くまで、人により時間の長短があります。それまで、果てしない夢を見るのが人生と言うものかも知れません。
夢を追い 一生厭きない 獏も居て