2010年 09月 23日
人犬会話
早朝のこと、応接間を独占して眠る愛犬が、せつなく「ワン」と一声だけ吠えた。それを二階で聞き付け、飛び起きて一階に駆け下りてみれば、自力で立てずに横たわる尻の近くに可愛らしい糞の一塊が見える。糞が出るよと言いたかったのか、出てしまったよと言いたかったのは不明だが、一声吠えて知らせる姿勢が愛らしい。
いつか自分が床に伏せ、同じ様な状態になることもあるだろう。その時「オイ」と一声出して、じっと待って居られるだろうか。「ああしてくれ、こうしてくれ」と我がままを言い、周囲の人に迷惑を掛けることであろう。
一度立ち上がれば、自力歩行はかなり出来る。脱糞は済んでいるから、外の空気を吸い季節を肌で感じて貰いながら、ついでに排尿を予定したいが。若い頃は、数歩も行けば直ぐに片足を上げ頻繁に縄張りを示したが、一時間徘徊しても用を足さない。その兆候は、軽く腰を下ろし尻尾をスイと上げるから直ぐ判る。だが、その兆しは今のところ見えない。
秋分の 節目に落ちる 雨の音