2010年 09月 11日
モンスター居住者
銀行振り込みなど流行っていなかった当時、家賃は大家さん宅に持参したものだ。それが少しでも遅れたら申し訳なく、詫びを言って手渡したものである。時には、家賃を持参した際に応接室へ招かれ、高価なブランディーを御馳走になり、大家さんの生活の豪華さに感心した。
大家さんと部屋を借りる側の顔が互いに見えた当時、大家さんの広い顔でアルバイト先まで紹介してくれることもあった。こうした気配りは、部屋を貸した相手を自分の子供に見立てた親心の為したことであったろう。
多数のモンスター居住者の出現は、貸す側と借りる側の顔が見えなくなったことであり、心の通わない点に原因があることは誰にも判る。それほど顔が見えないながら、モンスター客の話を聞かないホテルの接待と支払い制度、賃貸アパートでも真似しては如何なものあろうか。
モンスター 心見えない 相手には