2010年 08月 31日
ネクタイ
「今日の御都合はいかがですか」
「いつでもお越しください」
「写真を撮りたいのですが」
「・・・、ネクタイが必要ですね」
「はい。公表する資料に掲載するものですから」
黒いネクタイは別として、会社にネクタイの予備など置いてありません。電話を受けながら周囲を見渡せば、感心にもネクタイを締めている者が一人。
「了解しました。ネクタイ姿で対応可能です」
「はあ、可能になりましたか・・・」
先方の声が笑いを堪えているのが判ります。
「私のネクタイで良かったら」
「こちらはどうですか」
自分のネクタイを差し出す仲間に頭を下げたところで、別の仲間がクリーニング済みのネクタイを見付けてくれました。こうして、ネクタイの要望に慌てた小生を助けてくれる仲間の存在、何とも有り難く胸の芯も締まる思いをしたものです。
陽に焼かれ 大葉萎れる プラタナス