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白髪の旅ガラス

冷水が湯になる日

 温泉地帯でもないのに蛇口を捻れば湯が出て来る。指先の冷たい冬場には有り難いことでも、冷たい水の飲みたい猛暑の夏場では有り難くない。水道管が地下の浅い所を通っている所為で、気候の寒暖に水道水は敏感な反応をするのだろう。

 これが地下水や岩下から湧き出す清水なら、一年を通して水温の変化は少ない。その特徴を利用して、夏場の温度を下げ冬場の温度を上げる媒体に利用される場合もある。ならば、この蛇口から予想外に吹き出た湯は、何に利用したら良いものであろう。

 それが高温で長く続くようなら、旨い利用方法を考えても無駄にはならないが、数秒も経たない内に水温が下がり、いつもの水道水に戻るから、しばらく呆れて待つ他に術が無いようである。

 瞬間的であれ、夏場に水道水が温かい場合の特徴として、台所の洗い物が容易になるのは良い点だが、気化し易くなることから飲み水として利用できる時間が短くなるのが欠点であろう。

 このことは、地球の温暖化で水資源枯渇が問題になる理由でもあるから、軽視してはいけない。

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散る時期を 聞かぬ振りする 百日紅
by tabigarasu-iso | 2010-08-03 07:51 | ISOマネジメント | Comments(0)