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白髪の旅ガラス

レベルアップ

 植物でも動物でも、成長の止まるまで丈は伸び続けます。その中でも、人は精神の成長に終わりがないと誤解し、幾つになってもレベルアップを止めません。けれど、物理的な成長と同様、精神的な成長にも限界があり、それから先は維持できれば良いとして、いずれ下り坂になる覚悟が必要です。

 一方、大半の人は精神を司る脳を充分に活用していないと言われていますから、百パーセントの活用まで成長する余地だけはあるでしょう。それまでは成長を諦めないで、脳のレベルアップを図ることになります。

 その一貫として、ある組織は内部監査レベルアップコースを開催し、小生は講師を務めることになりました。何しろ、目的が脳のレベルアップも兼ねるものです。並みの講義や演習では済みません。脳の未利用部分を掘り起こし、これまでにない仕事をして貰う必要があります。

 そこで、新しい神経細胞の組み合わせを促す質問を、誰彼と順番を決めずに投げ掛けて、その場で回答者の反応をみながら、関連の質問を更に投げ掛けました。すると、いつ何が質問されるのか判らない脳は、全体に神経を配ることになり、眠っていた脳細胞も醒めます。

「もう一度質問を御願いします」
 自分が質問されるとは思っていなかったのでしょう。講師に質問内容を確認する回答者に対し、皆から批判とも同情とも取れる笑いが起こりました。

 その質問は、監査される側の是正処置が充分か、不充分であれば改善案を答えて貰うものです。
「これは是正処置ではなく、その場凌ぎの応急処置だと思います。こうなったのも、先の原因究明が不充分であり、何れも内部監査員が承認していますから、内部監査員の力量にも問題があるのではないでしょうか」

 講師が提示した事例は当該組織のもので、会場には力量に問題があると評価された内部監査員も参加していました。そこで、講師は敢えてその人に質問します。
「今回の内部監査員の評価は適切ですか」
「はい。その監査員は、不適合に対して真の原因追求から是正処置の有効性まで、確認することなど念頭にありませんでした」
 こうして、この内部監査員のレベルアップは、その場で確認することができました。
















ムクドリの 糞を嫌って 枝落とし
by tabigarasu-iso | 2010-07-29 06:19 | ISOマネジメント | Comments(0)