2010年 07月 11日
審査中に評価される審査員の話
ある審査機関では、三年に一度の頻度で所属する審査員が適切な力量を持っているか、審査中に評価する制度があります。丁度その機会に恵まれた審査員は、組織を審査しながら自分の言動を評価担当者に評価される珍しい体験が出来ました。
後日、評価結果に目を通しながら、審査員は己の行動を反省します。
『相手に何かを確認する時、ペンで机を叩くことがあるとのことだが、ペンを持ちながら仕事をするのは審査の時だけで、良くそこまで観察してくれたもの。それに、質問する時に詰問調の所が見受けられるとは、意識してのことながら反省』
誰にも癖はありますが、審査相手を不快にさせる行動は戒めなければいけません。意識しているものは軌道修正も容易ですが、無意識の振る舞いを修正するのは難しいものです。ペンで無意識に机を叩く癖は、百円のボールペンから数万円の高価なボールペンに替えれば直ぐ治るでしょう。
ただ、意識した詰問調は審査時の演技の一つですから、それを止めると個性が消えます。また、審査の場で緊張感を味わう狙いが相手にあれば、失望させることにもなるでしょう。そこは、審査相手の反応を見て、質問口調を変えるほかありません。
暑い昼 冷えた麦酒で 昼寝かな