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白髪の旅ガラス

環境側面の話

 環境ISOには、判り辛い文章や単語が登場します。原文の英語を日本語に直訳したものですから、見慣れない文章の書き方が読む人を悩ませるのは、仕方のないことかも知れません。例えば、『手順を確立し、実施し、維持し、継続的に改善する』などの文章がいきなり登場しますから、美しい日本語に慣れた人は、敢えて読む気にならないようです。

 加えて、これまでの文化で使用したことのない『環境側面』と言う造語が多用されていますから、その意味を理解しないことには、環境ISOは一歩も先に進みません。そこで、環境ISOが登場してから十四年も経った今頃ですが、初めて目にする方のために解説しましょう。

「人の悪い面ばかり責めないで、良い面を褒めてあげなさい」
 誰でも、人を評価する場合は、悪い面、良い面と言った表現をします。また、業務を評価する場合、経済面、人事面、安全面とか、評価の切り口を『面』で表現しても、誰も違和感なく理解することでしょう。

 環境側面は、人が生活したり業務を行ったりする活動の中で、経済面、品質面、安全面、環境面などが必ずあり、その中で環境面に焦点を当てたものです。例えば、医療機関の業務では、安全面が筆頭の切り口になりますが、環境面には何があるのか次に眺めてみましょう。

 消毒液を浸す脱脂綿は綿花から生産されます。その綿花を生産するには多量の水が必要であり、その水は地下深くから電動ポンプで汲み上げますから電力が休みなく使用され、その電力は石炭や石油を燃やして水を蒸気に変えてタービンを回して得る。

 こうして、脱脂綿の生産段階から輸送段階を経て使用段階まで投入される資源の大半は、単年で再生される綿花と再生が出来ない化石燃料です。従い、医療行為で脱脂綿を使用すれば、まわりまわって地球温暖化と言う地球レベルの環境問題に繫がり、脱脂綿の使用量を管理することで地球温暖化が進んだり抑制されたり。

 こうした環境問題を引き起こす医療行為の一面が環境側面であり、その一つに脱脂綿の使用があるのです。他にも、医薬品の使用、使い捨て注射器の使用、医療系特別管理廃棄物の発生などは、資源の枯渇や廃棄物埋め立て場問題などの環境問題の原因になり、それを環境側面と呼ぶことにしたそうな。
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№75 グリーン車の 座る席無く 立ち通し

by tabigarasu-iso | 2010-07-09 00:28 | ISOマネジメント | Comments(0)