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白髪の旅ガラス

環境方針に魂を入れて

 環境ISOを導入する動機は組織により様々ですが、その思いの度合いは環境方針に表れるものです。
「環境方針に記載された貴社名を取った場合、どこの会社の方針か判りますか」
 ある組織に出張して開催する内部環境監査員養成コースの冒頭で、講師は総務部に所属する方に質問しました。
「正直に答えて良いですか」

 講師は、最前列に座るISO事務局が顔を縦に振るのを確かめてから、最後部に座った幹部に質問しました。
「幹部さん、貴殿も確認された環境方針に関して、社員の方の意見を頂戴し、環境ISOの要求事項に対して適切か、講師の立場から評価させて頂きますが、宜しいですね」

 相手が頷くのを確かめてから、講師は総務部の方の意見を聞きます。
「どこの会社の環境方針か判りません。環境保全に努めるとか省エネに努めるとか、一般的なことばかりですから」
 講師は、最後の一言に注目しました。
「そうですね。環境方針は環境ISOを導入する組織の顔です。場所、仕事内容、人も異なりますから、同じものは有り得ません。また、環境ISOの要求事項でも、環境方針の内容として、組織の特性、規模、環境影響に適切なことが要求されていますから、再考の余地がありそうです」

 講師の説明に幹部の方は笑顔で答えます。一方、ISO事務局の方は下を向いてしまいました。そこで、環境方針の作成経緯を推測した講師は、歯に衣を着せません。
「この環境方針の作成者は、トップの方ではありませんね。もしかしたら、ここには居ないISO事務局が案を作成し、そう言うものかとトップが判を押したものでしたら、改めてトップの方が魂を入れ直す必要があります」
 その時、下を向いていた事務局は顔を上げ、嬉しそうに頷いてくれたようです。
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講師とは コンサルよりも 無責任
by tabigarasu-iso | 2010-05-15 12:42 | ISOマネジメント | Comments(0)