2010年 05月 12日
急患配慮クリニック
そこに、間違って子連れでも通り掛かれば、暇を持て余した隣組は、この時とばかり通りに這い出し、物珍しく眺めることでしょう。また、他に仕事がなければ、行く先は通い慣れた近場のクリニックが集合場所になります。
年を重ねれば、誰でもどこかは具合が悪いもの。クリニックに診察を申し込めば、毎日の通院が必要な病でなくても、順番を待てば診てくれることでしょう。それまでは、冷暖房の効いた待合室で、誰に遠慮することなく顔馴染みと話ができます。
こんな快適な寄り合い場所はありませんが、急を要する患者にとっては困りもの。高い熱が出て意識も遠く、腹が差し込む痛さで座っても居られず、さりとて先に並んだ人の前に診察を申し出る勇気もなく、じっと診察の順番を待つ。そんな方を優先する急患配慮クリニックは、これから繁盛することでしょう。
雨を受け 色鮮やかな アヤメあり