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白髪の旅ガラス

環境ISO運用方法

 いよいよ、社長の作成した環境方針を実現する為に、計画、実施、点検、見直しサイクルにおける「実施」の出番です。実施には、教育、コミュニケーション、文書管理、運用管理、緊急事態対応の要求が環境ISOにはありますが、実務の即した進め方をお話しましょう。

 重点管理項目は、経営課題から各部門の課題を取り上げ、その中から環境面で重点的に管理する項目を特定してものですから、改善を目指す目標にした項目でも、現状維持する項目でも、日常の仕事を捌く中で実施が可能になります。その中で、簡単なようで実施が疎かになるのが教育でしょうか。

 教育が効果的に実施できない理由は、教育を行う側が「教育の目的を正しく理解していない」こと、それに「教育の効果を確認していない」ことがあります。また、社長の作成した「環境方針の内容が漠然としている」ことも大きな理由ですが。それを解決すれば、重点管理項目も業務との整合が取れ、重点管理項目を教育する目的も明確になり、教育効果も課題の解決状況を見ることで評価が可能になります。

 電子メールの普及でコミュニケーションは容易になりましたが、必要な情報を適切な相手にタイミング良く伝える重要性は、どの分野でも変わりません。電子メールの宛先を複数にする場合、単独にする場合、回答を求める場合、一方的な伝達で良い場合、これらの区別を教育する必要があります。この中で、直接会って説明する重要性も忘れていけません。また、環境ISO独自の要求として、重点管理項目の外部コミュニケーションがありますが、予めコミュニケーションを行うか否かを決めて置くことで、いざと言う時に慌てないように対処するものです。

 運用管理や緊急事態対応に関しては、重点管理項目を管理する手順として必ず取り上げられるものですので、まとめ方について触れてみましょう。ここでも、手順の目的を明らかにすることが大切です。手順の内容として欠かせない項目は、誰が、何を、いつ、どのように管理し、管理状況の報告をいつ誰に行うかです。更に、目標に関わる手順、維持の手順、緊急事態の予防と対応の手順を、どんな時に誰が見直すのかも欠かせません。これらは、日常業務そのものですから、既にある手順を見直すことで対応可能でしょう。


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検診の 結果で酒を 控え目に
by tabigarasu-iso | 2009-12-06 18:02 | コンサルサービス | Comments(0)