2009年 09月 04日
独創性
「ISOマネジメントを導入した組織では、国際標準の文化に染まり、独創性の発揮ができなくなるのでしょうか?」
かような質問は、ISOマネジメントを良く理解されている方の冗談ですが、中には冗談とは思われない方も居るかも知れません。
製品のISOには、相手を無視した独創性を発揮されては困ります。例えば、欧州の雌ネジに対し、日本の雄ネジが独創性を発揮し過ぎれば、ネジが噛み合いません。これでは、国際標準の意味がありませんから、ネジの寸法などの国際標準は大切です。
ISOマネジメントは、独創性の発揮を妨げるものではありません。例えば、環境ISOや品質ISOは、方針を実現する為、計画、実施、点検、見直しから構成されるマネジメントシステムの大枠を定めているものですから、どの組織にも容易に展開することができます。その中で、独創性のある計画、実施、点検、見直しが展開されなければ、その組織は市場で生き延びることは難しいことでしょう。
独創性のあるマネジメントを展開する要は、組織のトップが決める経営方針、品質方針、環境方針などにあります。これらの方針に独創性がなければ、目標にも独創性は期待できず、マネジメントシステムに独創性など生まれようがありません。従い、マネジメントに独創性がないと考える組織の方は、方針の見直しから検討されては如何でしょう。
初めから 波長のあった 音叉人