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白髪の旅ガラス

タクシー乗り場で凍え

 JR水戸線の下館駅に降りたのは夕方の六時前、駅前のロータリーにあるタクシー乗り場には一台のタクシーも待っていません。そのうちに来るだろうと30分、遠くには何台ものタクシーが停まりますが、こちらに来るものは一台もない。


そうか、乗り場を間違えたのかと移動してみれば、怪しい男性がタクシーからアルミの箱を抱えて出すと、タクシーは誰も乗せずに出発して行きます。堪らず、傍に居た警備員に尋ねました。

「ここでは、タクシーに載せて貰えないのですか」

「ここは難しい。タクシー乗り場で拾ってください」


 元のタクシー乗り場まで戻り、ホテルに電話してタクシーを呼んで貰うことにします。

「宿泊予定の者ですが、タクシーを呼んで駅まで差し向けて貰えますか」

 電話の途中、こちらに向かうタクシーの表示灯が見えて。

「すいません。タクシーが来たようです」


 乗り込むと、タクシーの運転手が自分の名を確認しました。

「◯◯さんですか」

「はい」

 どうやら、ホテルの方が電話を受けながら手配してくれたタクシーのようです。


 タクシーが動き出したところで、運転手に聞きました。

「何かあったのですか」

「選挙の投票箱を運ぶのにタクシーが招集されたのです」

人を運ぶタクシーは、投票箱を運ぶのに忙しかったようです。


下館近く タクシー待って 遠い宿

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# by tabigarasu-iso | 2018-12-10 06:51 | 随筆 | Comments(0)

干し柿の自然な甘味

 田舎で暮らす姉から、今年も干し柿が届きました。田舎を離れて暮らす弟達へ、梅干しと一緒に送ってくれる師走の嬉しい贈り物です。


 柿の木から落とし、皮を剥き、干している姉の姿を思い浮かべながら、一個食べてみました。忘れていた自然の甘味が、口から胃袋まで広がりながら下りて行くようです。


 妻は、この秋に柿の実を貰った近所の方へ、届いたばかりの干し柿を何個か袋に入れて届けました。大層喜ばれたようで、干し柿感激の輪が一つ広がったようです。


 また、何も頂いていない隣の家にも数個あげたところ、これまた大層の喜びよう。何でも遠慮なく頂きますとのコメントを貰い、干し柿感激の輪は幾重にも広がって行きました。


 干し柿を 吊るした家に 嫉妬して




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# by tabigarasu-iso | 2018-12-09 14:30 | 随筆 | Comments(0)

大雪

 二十四節気の暦では大雪とある。

北海道では暦通りに雪が降った。

誰が定めた暦か知らないが凄い。

太陽の動きから見出したようだ。

自分に分かるのは飯時位である。


この寒さ 一夜で変わる 里化粧


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# by tabigarasu-iso | 2018-12-08 15:59 | 随筆 | Comments(0)

内部告発の有効性

 不正は、まともな企業が継続して存続する目的に対して脅威になることは誰もが理解する事実です。不正が企業が継続して存続する目的に対して機会になるとは、誰も想定していないことでしょう。


 ただ、中には例外もあるものです。そんな不正のリスクを回避するには、どんな不正が発生したのか、その原因は何処にあるのか、原因を取り除く必要があります。


 未だ渦中の不正の事例は、トップが起こしたものであり、トップの権限が大きく、その内容を点検する機能が働いていないことが原因でした。不正の発覚は内部告発ですから、内部の自浄作用が漸く働いた事例と言えます。


 他の企業においても、似たような不正は少なくはないことでしょう。ただ、法人として法律を犯し、働く社員に絶望感を与えるような悪質なものは稀であって欲しいものです。


 不正リスクの対策は、経営者が日常的なリスク監査の体制作りと推進を支援することでしょう。その経営者が犯す不正の対策は、第三者のリスク審査か内部告発を受け入れる制度の徹底です。


 性善を 性悪説に 切り替える



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# by tabigarasu-iso | 2018-12-07 14:30 | 随筆 | Comments(0)

製鉄のゼロカーボン化

 鉄鉱石の酸化鉄から鉄を取り出す工程において排出する二酸化炭素ゼロが実現出来れば、産業革命前と比べて気温上昇を2℃未満にする可能性が高くなります。


 酸化とは逆に酸素を引き離す水素還元製鉄が実現すれば、鉄鋼石から酸素を引き離す際に使用しているコークス(炭素の塊)が不要になり、排出する二酸化炭素ゼロも夢ではありません。


 夢の実現には、大量の水素を確保する技術革新が必要のようです。水素確保に大量の電気を使用し、大量の二酸化炭素を放出してはならないのは当然ですから、革新的な技術シナリオがなくてはなりません。


 そのシナリオに挑戦するのは、鉄鉱石から鉄を取り出すことの出来た人です。供給過剰が予測される太陽光発電を使い、水を酸素と水素に分解すれば、二酸化炭素を放出しないで水素の確保が可能ですから、何とかしなければなりません。


外は雨 おいら散歩は 明日にする

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# by tabigarasu-iso | 2018-12-06 11:30 | 随筆 | Comments(0)

 言葉が話せない相手とのコミュニケーションは、相手の行動や表情から判断するしかありません。それが猫なら、散歩に行きたいのか、お腹が減ったのか、それとも遊びたいのか、六年の共同生活で判断することが可能になりました。


 それが生後五カ月の孫となると、何処に行きたいのか、お腹が空いたのか、眠くなったのか、娘の前では分かったつもりでも、二人だけになると不安になるものです。


「寝たばかりだから、二時間は寝る筈よ」

「そうか。起きても大丈夫だよ」

 自信たっぷりに送りに娘を送り出したものの、その直後に孫は目を覚まして、爺様を呼びました。


それから二時間、孫とのコミュニケーションが必須です。童謡を聞かせ、顔色を伺い、飽きた頃にマットの上に移動して体操させ、これも飽きたら子供の登場するテレビ番組を見せ、次は外に出て紅葉を楽しんで貰う。


こうして、娘が戻るまで額から汗を流しながら、泣き顔一つ見せない孫とコミュニケーションを楽しむ爺様でありました。


額汗 師走は何処か 探す陽気

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# by tabigarasu-iso | 2018-12-05 21:01 | 随筆 | Comments(0)

金融商品取引法の違反

有価証券報告書の虚偽記載事件で起訴された日産自動車前会長の報道は、当初のものより不記載の報酬が増えているようです。


これは、金融商品取引法に違反するようですが、だれが被害者になるのでしょうか。そもそもこの法律は、さまざまな金融商品について開示制度、取扱業者に係る規制を定めることなどによって、国民経済の発展や投資者の保護のために資することを目指した法律のようです。


と言うことは、投資家の保護に対して違反するものですから、投資家ではない人に違反を追求する権利はありません。偽の報告金額に呆れても、見守るしかないようです。


それにしても、2008年のリーマン・ショックで赤字に陥つた際にも多額の報酬を得ていたとは、社員や投資家の方は怒り心頭でしょう。数百万円でも赤字を出せば、経営責任を問われる組織が多数ですから、日産自動車の投資家も甘く見られたものです。


堂々と 報酬申告 人の道

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# by tabigarasu-iso | 2018-12-04 10:00 | 随筆 | Comments(0)

麻布十番で一杯

 麻布十番は、外国の方が目立つ田舎街ではないかと思います。お洒落な店があるかと思えば立ち飲みの大衆酒場もあり、新橋や銀座に比べて安心して暖簾を潜れる。


仕事の打合せを終え昔の仲間と寄った店は、開店時間前でしたが快く受け入れてくれました。変わったメニューは、ピリ辛のもやし炒め。ピリ辛のつもりで口に放り込めば、吐き出したくなるほどの激辛です。


お陰で麦酒や酎ハイの進むこと、いつもの倍は頂いたでしょうか。それでも料金は安心価格でしたから、誘ってくれた仲間に言いました。

「ごちそうさま」


 酒のつまみは、ピリ辛のもやし炒めだけではありません。人口の減少する島国で地震のリスクを抱えながら仕事するのも止むを得ないものの、後世に何を遺すかが我々の務めではないかと、未来に向けて唾を飛ばしました。


忘年の 初回は未来 語る会

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# by tabigarasu-iso | 2018-12-03 22:29 | 随筆 | Comments(0)

まだ一カ月もあります

 今年は未だ一カ月もあります

 だからと言って年甲斐もなく

 一万歩も移動する仕事の後で

 いつもより血圧下げてしまう

 年相応の爺様とは知りながら

 目覚めれば命に突き動かされ

 大阪の戦跡など想い出しては

 こうしてはいられないと起き

 城に替わる何か遺したくなり

 あれこれ文字置き奔走するも

 妻の高鼾に呼び止められては

 安堵の笑いに猫の背撫でます


役目終え 引退時を 探る城

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# by tabigarasu-iso | 2018-12-02 16:26 | | Comments(0)

 2025年、大阪が万国博覧会の開催地に決定したようです。1970年以来のことで、55年振りの開催に関係者の喜ぶ報道がありました。


 ところで、万国博覧会を開催する目的は何でしょう。一企業のイベントなら別として、大阪だけでなく国家も支援するイベントですから、市民や国民の為になる博覧会が望まれます。


 東京都がオリンピック開催地に決定した時にも同じ危惧がありました。都民の為になるのか、都民の意見を反映したものか、オリンピック開催を2年後に控え、未だ様々な意見があります。


1970年の大阪万国博覧会に行くことはありませんでしたが、筑波万国博覧会には行きました。その後、博覧会終了後の筑波には何度も行きましたが、果たして博覧会は成功したと言えるでしょうか。


ネット時代 博覧会まで あなた行く

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# by tabigarasu-iso | 2018-12-01 17:43 | 随筆 | Comments(0)