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白髪の旅ガラス

 これまで、環境ISO:2004の基本手順を環境管理マニュアルとして文書化する組織が大半でした。これは、環境ISOの文書類の要求として、システムの主要な要素、それらの相互作用の記述、並びに関係する文書の参照と言う規格の要求があったからです。


環境ISO:2015では、規格が要求する文書化した情報の中に環境管理マニュルはありません。規格が要求する文書化した情報を維持し、保持していれば良いのです。


とは言え、環境ISO:2015に準拠したシステムを導入する組織では、どんなプロセスが要求され、どんな文書化した情報が必要か、教育する際の資料がなくては、システムは現場に浸透しません。また、内部監査員や外部審査員に対し、導入しているシステム説明に環境管理マニュアルがあった方が便利です。


ただし、環境管理マニュアルを作成する際、これはシステム導入の参考資料であり、規格が要求する文書や組織の定めたプロセスや文書の所在を確認するものであること、プロセスの大半は文書化していないこと、従い、監査や審査においては、仕事の流れを確認したうえで、文書化した情報(手順や記録)を確認すること、冒頭に記載すると良いでしょう。


雨音に 散歩の気持 隠す猫

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by tabigarasu-iso | 2017-06-30 11:13 | ISOマネジメント | Comments(0)

桜桃(オウトウ)の大樹

 村道から急な坂を上った庭先に梢が屋根より高い桜桃の大樹がありました。毎年、大きなサクランボを実らせ、子供たちに木登りの挑戦をさせていましたが、ある年に枯れてしまったのです。


 子供たちは桜桃の木に登り、枝先のサクランボを指先でもぎ取って食べ、木に登れない子供には落してあげる。枝先を傷付けることは、決してありませんでしたが。


 ある年のこと、山仕事を手伝いに来てくれた身軽な人が桜桃の木に登り、サクランボを取って食べるだけでなく、手の届かない枝先のサクランボを取るため、枝ごと折って持ち帰ってしまったのです。


 枝先を折られた桜桃の木は弱り、やがて枯れてしまいました。それから半世紀が経ち、桜桃の木があった痕跡は皆無ですが、サクランボの季節になり佐藤錦の銘柄を見付けると、桜桃の木に登った人と同じ姓であったことを想い出します。


桜桃に 登って食べた サクランボ


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by tabigarasu-iso | 2017-06-29 10:00 | 随筆 | Comments(0)

監査準備も五割増し

 環境ISO:2015の要求項目数は、環境ISO:2004に比べ五割以上も増えました。その中には新しい要求項目もあり、移行する組織にとっては予想していない手間が掛かります。


 例えば、4.1内外の課題の決定、4.2利害関係者との約束、6.1.1リスク及び機会の決定、6.1.4取組みの計画策定など、新たに決定しなければなりませんが、それ以外に手間が掛かるのは、内部監査の準備ではないでしょうか。


 まず、環境ISO:2015規格内容を内部監査員に教育する必要があります。監査計画が決まり、監査チームと被監査部門の組み合わせを決めた後、監査用のチェックシートを作ることになりますが、規格要求項目が変わった為、従来のものをそのまま使うことは出来ません。


 移行審査を控えた内部監査では、規格要求の全てを監査する部署が必要になります。そうでない部署でも、理解しているか確認することが必要ですから、従来は18項目であったチェックシートの項目は31項目となり、作り込み時間も五割増し。


 監査準備の時間が増えるだけではありません。従来の内部監査は取り決め事項への適合性の確認だけであったものが、有効性の確認も追加されました。従い、効果が上がっていない部署に対しては、処置の適切性を確認する内部監査のレベルアップが必要になります。


生まれたて ボウフラ追うは 我がメダカ 


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by tabigarasu-iso | 2017-06-28 14:38 | ISOマネジメント | Comments(0)

環境目標の作り方

 環境マネジメントシステムは、環境に影響を与える原因管理の仕組みです。例えば、石炭を燃やし、煤煙を大気に放出すれば、大気汚染が発生しますから、「煤煙の放出」を管理する仕組みが該当します。


 では、どれ位の煤煙を少なくするか、これが環境目標になります。この環境目標の枠組みを決めるのが環境方針ですから、作成した環境目標は環境方針に整合していなければなりません。


 また、環境目標を作成する際には、「煤煙の放出」と言った著しい環境側面や順守する法規制を考慮に入れ、加えて、リスク及び機会を考慮する必要があります。「煤煙の放出」に関する法規制は大気汚染防止法がありますが、法律の要求事項が適用されるか否か確認しなければなりません。適用される場合、法律を守りながら、煤煙の放出量を削減することが必要になります。


 更に、「煤煙の放出」に関するリスク及び機会、大気汚染防止法に関するリスク及び機会、内外の課題に関するリスク及び機会、利害関係者との約束に関するリスク及び機会も考慮しなければなりません。が、考慮するとは「考える必要はあるが除外可能」ですから、除外したのか、除外しなかったのか、求めに応じて説明が必要になります。


 作成した環境目標を実現する計画は、施策が重要なのは勿論ですが、進捗度合いの評価方法を明確にしておかなければなりません。これは当たり前のことのように思われますが、評価方法を決めずに行動する場合が多々あります。目標は100%であっても85%以上であれば合格とか、組織の実情に合わせて設定するのは、業務目標と変わりません。


カッコウの 卵生んだと 鳴く知らせ



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by tabigarasu-iso | 2017-06-27 10:30 | ISOマネジメント | Comments(0)

掌編小説

 短編小説より短い掌編小説と言うものがあるらしい。二十行小説とか、一枚小説と言う人も居る。


 待てよ、ブログの呼称とシステムを借り、時折、日記ではなく短い小説を掲載し続けて十二年余り、白髪の旅ガラスの小説は掌編小説そのものであった。


 そのつもりで本人は書き続けきたが、ブログを読む人は日記だと思い、旅ガラス自身が認める人格とは別な作者を想像していた人も居ることだろう。


 どちらにしても、人間としては似たようなもので大した差はないが、想像の世界で創り上げた物語を現実にあるものと信じて読んで貰っていたとすれば、作者の狙い通りである。


 超短編 気軽に綴る ブログあり

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by tabigarasu-iso | 2017-06-25 14:46 | 小説 | Comments(0)

名古屋はきしめんに限る

 硬い味噌煮込みうどんに驚いた翌日は、すぐ隣にあるきしめん屋さん入り、柔らかな麺を期待して、えび天きしめんを注文する。


 待つことしばらく、隣の席がやかましい。東京方面から来たらしい女性が喋りまくり、名古屋近くの女性二人は頷くだけである。


「今日は遅くても大丈夫なの。最終便は十時まであるから」

 このまま休みなく十時まで話すつもりらしい。


 恐れをなした名古屋近くの二人は、否定しないで頷いていた。反応の鈍さに気付いた東京方面の女性は、話を切り上げ帰り支度に入る。


 その間に、自分は無言でえび天きしめんを黙って食べ終えた。きしめんの味は良かったけれど、他人の話を盗み聞きしたようで後味が悪い。


味噌カツに 挑戦するか 来年は

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by tabigarasu-iso | 2017-06-24 09:02 | 随筆 | Comments(0)

味噌煮込みうどん

 名古屋駅近くのホテルに泊まるのは珍しいことです。何年か前に訪れた地下街にある味噌煮込みうどんの懐かしい店を探してみました。


 確か、店内に太い梁が斜めに置いてあった筈です。目当ての店の窓ガラス越しに覗いて見ましたが、それらしき梁はありません。


 間違っているかも知れませんが、想い出のある味噌煮込みうどんを食べられたら良い。そう思い店内に入り、一番安い品とビールを頼みました。


 ビールを持って現れた店員に訊いてみます。

「この店に大きな梁がありませんでしたか」

「ええ、ありましたが改装時に取りました」


 間違いなく目当ての店でしたが、出て来た味噌煮込みうどんは予想外に硬く、うどんと言うより干し芋を細くした食感には、食べ慣れた柔らかな煮込みうどんが恋しくなりました。


味噌煮込み 硬い歯応え うどんかな

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by tabigarasu-iso | 2017-06-23 12:17 | 随筆 | Comments(0)

野良猫の癖

 間もなく、野良猫から家猫になり四年になる僕は、綺麗好きな性格を認めて貰い、大便と小便に使うトイレを別に用意して貰いました。


当然のことながら、大便用のトイレでは決して小便をすることはありません。また、小便用のトイレで大便をすることもなく、用を足した後では、水瓶に手を入れ丹念に洗います。


そればかりか、暇があると手の平を舐めて濡らし、それで顔を拭く。舌の届く所は尻でも何処でも嘗め回し、身体を清潔にすることに日頃から余念がありません。


ただ、散歩に出ると野良で暮らす猫が縄張りに侵入した際に付けたマーキングが気になり、迷うことなく前足で土を掘って、その上に腰を下ろすと長々と排尿する、野良猫時代の癖は抜けなくて困ります。


住宅街 カエルの歌が 聞こえます

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by tabigarasu-iso | 2017-06-22 07:26 | 随筆 | Comments(0)

 環境ISOは、環境パフォーマンス向上に向け、システムを継続的に改善する規格になりました。地球温暖化の勢いは止まらず、その原因である二酸化炭素の排出量を削減することが、待った無しの課題となっている状況を鑑みてのことです。


当然のことながら、環境ISO審査員は環境パフォーマンス向上に向けたシステムの継続的な改善に有効な審査を行わなければなりません。従来から行っている規格や定めた手順への適合性を検証する審査に加え、環境負荷を減らし、環境に配慮した製品やサービスを増やす、有効な審査が求められています。


 環境パフォーマンス向上に有効な審査とは、どのようなサービスでしょうか。自分の経験から「こうしたらどうだ」、「ああしたらどうだ」では、規格を忘れた不適切な審査になります。環境ISO規格と審査先の目的や手順を拠り所にした指摘や改善の提案でなければなりません。


 それには、事業の目的や経営者の考えを知り、環境目標へ展開されている場合は進捗状況を検証し、環境目標に展開されていない場合は、運用されている状況を検証した上で、目標数値や維持数値から外れている場合の処置が適切か検証する審査が想定されます。


 幾ら温暖化係数が大きいからと言って、フロン排出抑制法の定期点検や廃棄時の処理ばかり追い掛ける審査では、審査の視野が狭過ぎますから、審査員は有効な審査に向けて視点を変えなければなりません。


有効な 審査目指して カラス舞い

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by tabigarasu-iso | 2017-06-21 07:38 | ISOマネジメント | Comments(0)

リスク及び機会の誤解

 環境ISOでは、システムの意図する成果を達成するため、望ましくない影響を低減するため、継続的改善を達成するため、リスク及び機会を決定する要求があります。


 これは従来の環境ISOにはなかった要求ですから、要求事項の解釈により対応の方法が異なり、要求から外れる解釈に対して、審査員は移行審査の場で指摘しなければなりません。


 要求から外れる解釈とは、「内外の課題」と「利害関係者との約束」に関するリスク及び機会を決定するだけの場合です。「環境側面」と「順守義務」に関するリスク及び機会の決定も要求していますから、審査の場で議論しなければなりません。


何故、かような誤解が生じるのでしょう。ある審査機関の発行する資料には、リスク及び機会の事例が紹介されています。これには、内外の課題と利害関係者との約束に関するリスク及び機会しかありません。


ただ、説明文を良く読めば、これは第一段階の事例であり、第二段階では「環境側面」、「順守義務」、「内外の課題」、「利害関係者との約束」に関するリスク及び機会を決定する説明内容です。早まって、第一段階の事例を選択した場合には、不足分の追加を忘れないようにしましょう。


簡単な 事例は誤解 生むリスク

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by tabigarasu-iso | 2017-06-20 13:00 | ISOマネジメント | Comments(0)